2012年10月2日火曜日

夏の研修in静岡文化芸術大学

お久しぶりです。谷口です^^

8月27日にバンデイラメンバー4人と先生2人で毎年恒例、夏休みの研修旅行で浜松市の静岡文化芸術大学に行ってきました。
目的は同大学の池上重弘先生と、先生が進めておられるプロジェクトのリーダーをされている学生の方々のお話を伺うことです。
(詳細はこちらをご覧ください→http://wwwt.suac.ac.jp/~ikegami/


池上先生は2000年代の初頭という早い時期から在日ブラジル人と地域社会の関わりについて研究されている方で、現在も多文化共生推進のための様々な活動に携わっておられます。

私達は特に池上先生とその学生の方々で進めておられる多文化共生ワークショップと磐田市学習支援プロジェクトに興味を持ち、そこで培われたノウハウをバンデイラの活動に生かせないかと考え、今回訪問させていただきました。


はっきりいって今回の研修の収穫は当初の予想以上でした!
私が受けた衝撃が伝わるような記事にしたいのですが、あまりうまくいかないかもしれません(^_^;)御容赦ください。




さて滋賀県から約4時間かけてたどり着いた静岡文化芸術大学は、非常に綺麗な大学でした!

まず池上先生が静岡文化芸術大学のことや、浜松市と在日外国人の関係についてお話してくださいました。
2000年に開学され、2010年度から県立になったという同大学は、大学の中期計画の三本柱の一つに「多文化共生」が入っているほど、この分野に力を入れておられます。それは工場が多く、そこで働く大勢の在日外国人が住んでいるという、浜松市の特色が影響しているそうです。



その後、学生のリーダーの方々も交えて、池上先生が関わっておられるプロジェクトについて説明して頂きました。


◆磐田市学習支援プロジェクト

磐田市学習支援プロジェクトは元々磐田市多文化交流センターで外国にルーツを持つ中学生に学習支援を行っていたところに、学生が参加しているという形だそうです。
ちょうど私達がワールドアミーゴの活動に参加しているようなものだと思います。

このプロジェクトがすごいのは、磐田市での活動を始めてから一年ほどで、今度は「学生主体」で同じように学習支援活動を始められたという点です!
現在、プロジェクトメンバーは週一で浜松市の中学校に行き、同学校の外国にルーツを持つ生徒達に勉強を教えているそうです。その日教える教科、教材なども全てメンバーが決めておられます。


私達は今、近江八幡市にあるワールドアミーゴに参加していますが、いずれは大学のある彦根市で、自分達の力でワールドアミーゴのような活動をできたらと考えています。
しかしノウハウも足りないし、本当に学生だけでそんなことが出来るのか・・・と不安に思っていました。

それだけにこのお話を聞いて非常に勇気づけられました。
バンデイラでも実現に向けて、またメンバーで話し合っていきたいです^^




◆多文化共生ワークショップ

こちらのプロジェクトでは市内の小学生を対象に、様々なゲームを通じて、多文化共生というものを理解してもらうためのワークショップを行っておられます。

印象的だったのは池上先生がおっしゃっていた、日本の小学生が「文化相対主義」と「文化本質主義」に気付くことを期待していた、という点です。

「文化相対主義」とは全ての文化は対等であるという考え方です。

「文化本質主義」はおおざっぱに言うと「アメリカ人は個人主義だ」、「日本人は真面目だ」などという決めつけのことをいうそうです(私も初めて聞いたので、定義が微妙に違っていたらすみません)。

日本の子ども達が文化に優劣や良い悪いがないということ、そして「日本人は○○」、「ブラジル人は△△」などと簡単に決めつけることができないということに気付いてくれれば、それは多文化共生社会の実現にむけて大きな意味を持つと思います。



ここで気付いたのですが、今までのバンデイラの活動は主に「在日外国人」を対象に行ってきました。
「外国人が日本社会になじめるように」という目的で活動していたからだと思います。

しかし外国人が日本社会になじむためには、外国人だけでなく日本人側も変わらなければなりません。
「外国人が日本社会になじめるように」だけでなく、「外国人が住みよい日本社会を作るために」私達は日本人、もっと言えば「日本の子ども達」の在日外国人への理解が進むような活動もしていかなければならないのではないでしょうか。

例えば日本の小学校で多文化共生ワークショップのようなものを開いたり、外国人学校(サンタナ学園など)の子ども達と日本人の子ども達が交流する機会を作るなどといった活動にも、目を向けてもいいのではないかと思います。

そしてそういった活動のためには、私達学生自身の知識を深めるための勉強会が絶対に必要だと思います。
これも後期からは活動スケジュールに入れていきたいです。


今回の研修で私が一番印象に残ったのはこのことでした。
ちゃんと説明出来ているか心配です^_^;

要は日本の子ども達に在日外国人のことを正しく理解してもらうことが、結局は在日外国人のためになるよ!ってことが言いたかったんです。




 この他にも会議の進め方や、メンバーのスケジュール管理と情報共有、メンバー募集の方法など、様々なアドバイスを頂きました。
今回の研修の成果をこれからのバンデイラに生かし、より良い活動の方向を模索していきたいです。

   
研修後、浜松駅近くのブラジル料理店で
リーダーの学生の方々と昼食。
本場のパステルおいしかったです^^



池上先生や学生の皆様には大変お忙しい中、
貴重なお時間を割いていただき、
誠に有難うございました。



では長々と失礼しました!
次回は参加したバンデイラメンバーの感想を
アップしたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました^^

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